【必読】ネコを飼う前に絶対に知っておくべき8つのこと!

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ネコは、イヌと並ぶ人気のペットで、5000年以上前のエジプトで飼われ始めたと言われています。
近年は、「猫ブーム」と言われ、2017年以降、飼育頭数ではネコがイヌを上回っており*1、これからも増えていくと予測されます。
これからネコを飼う方向けに、ネコのことや飼うときに必要なものなど、ネコを飼う際に絶対に知っておくべきことを解説します。

室内飼育の推奨

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昔は、飼いネコでも家の中と外を自由に行き来していました。
しかし、社会環境が激変した現在は、ネコが外に出ることは非常にリスクが高いです。
そのため、環境省でもネコの室内飼育を推奨しています。*2
ネコが外に出ることのリスクについて、詳細に見ていきましょう。

交通事故(ロードキル)のリスク

交通量が増えた現代、ネコを外に出すと交通事故に遭うリスクが非常に高まります。
ネコの殺処分数が毎年約30,000頭*3であるのに対し、路上で遺体として回収されるネコは把握されているだけで約58,000頭*4です。
遺体回収数を把握していない自治体も多いので推計となりますが、全国では約350,000頭*4であり、このうちのほとんどが交通事故で死んだものと考えられます。
幸運にも生き延びても、障害が残る可能性が非常に高いです。

感染症のリスク

ネコがかかる感染症は、たくさんあります。
ネコが外に出ることで感染しているネコとの接触が増え、感染するリスクが高まります。
特にリスクが高いのは、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)と猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ;FIV)です。
猫白血病ウイルス感染症はワクチンで予防することができますが、感染したネコとの接触が多い場合の予防効果は100%とは言えません。
猫免疫不全ウイルス感染症にもワクチンがありますが、予防効果は100%ではありません。
感染率は室内のネコより屋外のネコの方が高いと言われており、屋外のネコは強いウイルスを持っていると考えられています。
感染症に感染しているネコは、他のネコに対して感染源となります。
自身の飼いネコの健康リスクだけではなく、他のネコの健康リスクを高めることにも留意しましょう。

虐待被害のリスク

残念ながら、ネコを含む小動物を虐待する人間が存在します。
直接危害を加えるほか、農薬などの毒を混入した食べ物を置くこともあります。

近隣住民とのトラブルのリスク

よその家の庭や公園の砂場での排泄など、近所の人に迷惑をかけることがあります。
ご近所からの苦情などトラブルになる可能性がありますし、トラブルが原因で虐待につながることもあります。

ワクチン接種

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感染症の予防のために、ワクチンの接種をしましょう。
たとえ完全室内飼育をしていても、飼い主や来客の衣服や靴に付着して、ウイルスや細菌が室内に入ってくるリスクは少ないとは言えません。
特に、外で他のネコに触ったりした人は、ウイルスや細菌を持ち込む可能性が高くなります。
また、ウイルスを含んだ唾液や排泄物が乾燥したものが、風に乗って室内に入ってくることもありますし、母子感染をする場合もあります。

ネコのワクチンの種類

ネコのワクチン接種はすべて任意ですが、ワクチンの接種が推奨されています。
ワクチンで予防できるネコの感染症は、以下の7種です。
• 猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)
• 猫カリシウイルス感染症
• 猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
• 猫クラミジア感染症
• 猫白血病ウイルス感染症
• 猫免疫不全ウイルス感染症
• 狂犬病
このうち、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症のワクチンは、すべてのネコに接種することが推奨されているコアワクチン(3種ワクチン)です。
これらの感染症は、非常に感染力が高く、蔓延している地域も多いので、年に1度接種することをおすすめします。
他のワクチンはノンコアワクチンで、ライフスタイルや地域によって接種するかどうかを個別に判断します。
狂犬病は、人間を含むすべての哺乳類に感染しますが、イヌと異なりワクチン接種は義務付けられていません。
しかし、ネコを海外へ連れていく場合には、狂犬病ワクチンの接種が必要になります。

ワクチン接種の時期

生後数週間の子ネコは、母ネコから貰った移行抗体で自分の身体を守っていますが、時間が経つにつれて移行抗体は減少していきます。
このため、生後6~8週ごろに1回目のワクチン接種を受け、その後16週齢またはそれ以降まで、2~4週間おきに2回目、3回目の追加接種を受けることが推奨されています。
6ヶ月または12ヶ月で再接種を行った後は、猫汎白血球減少症ワクチンは3年以上の間隔で追加接種を行います。*5
猫ウイルス性鼻気管炎と猫カリシウイルス感染症のワクチンは、1頭で飼われていてペットホテルを利用しない感染リスクの低いネコでは3年に1回の追加接種を行います。*5
多頭飼いで室内外を行き来する、またはペットホテルを定期的に利用する感染リスクの高いネコには、年1回の追加接種が推奨されています。*5

動物病院

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ネコも家族の一員です。
ネコの健康を守るのは、家族としての飼い主の義務です。
ケガや病気に備えて、飼いはじめる前に動物病院を探しておきましょう。

動物病院の探し方

ネットで動物病院のHPを探したり、近所の動物病院を訪ねたり、電話をかけて対応を確かめたりしておくとよいでしょう。
近所でネコを飼っている人やネット上の口コミなども、参考にしてみてください。
かかりつけの動物病院(主治医)を決めておき、その他に、休診日の異なる近くの動物病院も確認しておくことをおすすめします。

ネコの年齢

ネコは、人間の4倍の速さで年を取ると言われています。
生後2ヶ月で人間の3歳、6ヶ月で8~9歳、1歳で13~18歳に相当します。
その後は、1年で人間の4歳に相当する年を取り、7歳以降はシニアとなります。
人間と同じく、ネコも年を取れば病気にかかりやすくなります。
子ネコのころから定期的に動物病院に通い、シニアになれば年に1~2回健康診断を受けましょう。

準備しておくもの

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ネコを迎える前に準備しておかなければならない最低限必要なものと、順次用意していけばよいものがあります。

迎える前に準備しておくもの

ネコを迎えた当日から必要になるものです。

食器と水入れ

フードを入れる食器は、菌が繁殖しにくい陶器製、ガラス製、金属製がおすすめです。
ヒゲが食器に当たると嫌がるネコが多く、深すぎると食べづらいので、口が広めで浅めの食器がよいでしょう。
水入れも食器と同様のもので大丈夫ですが、給水器または自動給水器があると便利です。

キャットフード

迎えた当初は、それまで食べていたフードと同じものを与えます。
ネコの入手先で、確認しておきましょう。

トイレと猫砂

ネコは通常、砂があれば自然にそこで排泄するようになります。
ネコのトイレは、トイレ容器に猫砂を入れて使います。
猫砂は、それまで使っていたものの方が慣れやすいので、ネコの入手先と同じものを用意しましょう。
子ネコの場合、市販のトイレは縁が高すぎて登れないことがあるので、低いプラスチック容器などに猫砂を入れて代用するとよいでしょう。
ケージと寝床
ケージは不要という説もありますが、できれば事前に用意しておきましょう。
ネコは初めての場所を警戒するので、迎えてすぐに部屋に放すと狭い場所に隠れてしまうことがあります。
個体差がありますが、ケージに入れた方が落ち着くネコが多いようです。
ケージの中には、トイレと寝床を入れてあげます。
ネコ用ベッドや中に入れるかまくらタイプなど、様々な種類のものが市販されています。
子ネコには、小さな段ボール箱などにタオルを敷いたものを用意してあげてもいいでしょう。
爪とぎ
ネコの爪とぎには、爪の手入れやマーキング、ストレス解消などの役割があります。
本能的な行動なので、やめさせることはできません。
壁や家具で爪とぎをされないためにも、専用の爪とぎを用意しましょう。
キャリー
ネコを連れて帰る時や、病院に連れて行く時に必要です。
子ネコを迎える場合でも、大人になったときのことを考えて、大きめのものを用意しましょう。
ハードタイプやバッグタイプ、リュックタイプなどがあります。
ネコを入れた時に安定する商品を選ぶようにしましょう。

順次そろえていくもの

ネコを迎えてから順次そろえていけばよいものですが、できるだけ早めに用意しましょう。
ブラッシングや爪切りなどのお手入れは、子ネコのころから慣れさせておきます。
特に、長毛ネコはブラッシングが必須です。
ブラシやコーム、ネコ用爪切りなどを用意しましょう。
首輪は、ネコにとって必需品ではありませんが、迷子札と合わせて着けておくと、万一迷子になったときに帰ってくる可能性が高くなります。

室内環境の準備

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室内でネコが登れない場所はないと覚悟しておきましょう。
落とされたり壊されたりしたくないものは、ネコが入れない部屋や扉つきの棚に片づけておきます。
ネコは、大人になっても、何でもおもちゃにして遊んでしまいます。
飲み込んでしまう大きさのものや噛みちぎれるものなどは、誤飲事故の危険があるので、出しっ放しにしないようにしましょう。
ゴミ箱を漁って、中のゴミをおもちゃにしたり食べてしまったりすることもあります。
蓋つきのゴミ箱を準備しましょう。
洗剤などネコに有害なものも、戸棚などにしまいます。

脱走防止対策

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ネコは、好奇心が旺盛で窓やドアが開いていると外に出てしまうことがあります。
また、来客や音に驚いて飛び出してしまうこともあります。
玄関や窓には、ネコが出られないように脱走防止用の柵などを設置しておきましょう。
網戸は軽く、ネコが自分で開けることができますし、網を破ってしまうこともあります。
網を金属製のものに張り替えたり、防犯用の網戸ストッパーを取り付けたりして対策しましょう。

ノミ・ダニの駆除・予防

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ノミ・ダニは、ネコの血を吸い、貧血を引き起こしたり感染症を媒介したりします。
獣医師の処方したノミ・ダニの駆除・予防薬を、月に1度、首の後ろにつけます。
ネコの10頭に1頭は、フィラリアに寄生されていると言われています。
フィラリア症になると死に至ることもあるので、獣医師と相談して、駆虫薬を与えることをおすすめします。

不妊・去勢手術

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ネコのメスは、交尾の刺激で排卵するため、妊娠率が100%です。
さらに、4ヶ月程度の子ネコでも、交尾すれば妊娠することがあります。
ネコの発情期は年に2~3回あり、1度に3~6匹の子ネコを生みます。
このようにネコは非常に繁殖力の強い動物なので、子どもを望まない場合には、オス・メスともに生後6か月程度で不妊・去勢手術を受けさせましょう。
不妊・去勢手術のメリットは、発情期の大きな鳴き声やスプレー行動がなくなることと、生殖器系の病気のリスクを低くすることができることです。
メスでは乳腺腫瘍、乳腺炎、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、オスでは精巣腫瘍にかかるリスクが低くなります。
不妊・去勢手術のデメリットは、手術後太りやすくなることと、手術や麻酔に伴う術後合併症や死亡のリスクがあることです。

まとめ

ネコを飼うということは、「一つの命を預かる」ということです。
ネコを購入する費用のほか、フードやグッズ、ワクチン接種などの医療費など、お金もかかります。
家族で十分話し合い、全員がネコを飼うことに賛成してから、ネコを迎えましょう。
近年、ネコの寿命も延びて、平均寿命は15歳と言われており、20年以上生きるネコも増えています。
最期まで飼う覚悟を持って、ネコを飼いましょう。
この記事は、ネコを飼う際に最低限知っておきたいことをまとめたものです。
ネコの飼い方についての書籍を1冊は購入して、よく読むことをおすすめします。

*1 一般社団法人ペットフード協会 令和元年全国犬猫飼育実態調査
https://petfood.or.jp/data/chart2019/index.html
*2 環境省告示 家庭動物等の飼養及び保管に関する基準
https://www.env.go.jp/hourei/add/r073.pdf
*3 環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
*4 NPO法人人と動物の共生センター ともいき通信Vol.12
http://human-animal.jp/wp-content/uploads/2019/07/kaihou12.pdf
*5 世界小動物獣医師会 犬と猫のワクチネーションガイドライン
https://wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/WSAVA-vaccination-guidelines-2015-Japanese.pdf